2007年09月10日

日本肥満学会が提唱し、メタボリックシンドローム診断基準検討委員会が承認した診断基準(2005年)




メタボリックシンドローム診断基準検討委員会が承認した診断基準

日本動脈硬化学会、日本肥満学会、日本糖尿病学会など7学会から選出された14人の委員で構成された「メタボリックシンドローム診断基準検討委員会」(14人の委員のうち8人は日本肥満学会の役員)が約1年間かけて検討・設定し、2005年4月8日に日本内科学会総会で発表した日本でのメタボリックシンドロームの暫定的な診断基準は以下の通り。

※「暫定的」としているのは、女性の腹囲の基準を男性より下げるべきであるなど基準値を見直す意見が内科医学会、循環器科学会などから出ており、近年中に微修正される見通しであるため(2006年7月現在)。



内臓脂肪型肥満

臍レベル腹部断面での内臓脂肪面積100cm²以上とする。ただし内臓脂肪面積を直接測定することは健康診断や日常臨床の場では容易ではないため、腹囲の測定により代用し、男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型肥満と診断する。しかし、できれば腹部CT撮影等により内臓脂肪面積を精密に測定することが好ましいとした。
ただし、内臓脂肪面積は男女混合で決めて、そこから男女別に腹囲基準値を決めたのは論理的に誤りであり、その後の、内臓脂肪面積も腹囲も一貫して男女別に検討した複数の研究では、全く異なる数値が提唱されており、各方面から、日本肥満学会に対して、この基準を撤回することが求められている。

上記に加え以下の3項目のうち2項目以上

高血糖
空腹時血糖110mg/dL以上
高血圧
収縮時血圧130mmHg以上か拡張期血圧85mmHg以上のいずれか、又はいずれも満たすもの
高脂血症
血清中性脂肪150mg/dL以上か、血清HDLコレステロール値40mg/dL未満のいずれか、又はいずれも満たすもの
(注意)動脈硬化の危険因子の診断基準には、当然入ってよさそうな血清LDLコレステロール値やBMIが含まれていないことに注意する。またここでいう「高脂血症」はTGとHDLで判断し、肥満は腹囲で判断している。なお、高血圧、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、喫煙、BMI30以上の肥満や糖尿病はメタボリックシンドロームで定義するまでもなく、動脈硬化の危険因子と考えられている。



IDF基準(2005年)

内臓脂肪蓄積による腹部肥満が診断の必須項目であるという点で日本基準と同様だが、腹囲のカットオフ値が異なるほか、血糖値の上限がより厳しくなっている、脂質代謝異常の判断基準が2項目に分かれている、などの違いがある。日本の学会が決定した腹囲の基準値が国際学会から否定されるという異例の事態となっているが、現時点で解決の見通しは立っていない。
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